山形緞通 PUBLISHING  | 手織じゅうたん『山形緞通』

これからの「ものづくり」を見つめて。『山形緞通 PUBLISHING』、はじまります。

これからの「ものづくり」を見つめて。

本日8月20日(月)より、山形緞通の公式メディア、『山形緞通 PUBLISHING』がスタートしました。

これからのこの場所を通じて、山形緞通で日夜起きている出来事、日々紡がれている「ものづくり」、様々なじゅうたんの紹介・特集、お客さまの声、ジャンルを超えて尊敬する方々への取材コンテンツ等を発信していく予定です。

 

立ち上げの理由と意味。

はじめにすこし、なぜこの『山形緞通 PUBLISHING』をはじめるかについて、説明させてください。つまり、本来的には「ものづくり」の会社である私たちが、自分たちの「メディア」を立ち上げる理由と意味です。

端的に言ってしまうと、「これからもこの山形の地で、ものづくりを続けていくため」と、そう考えています。

今、私たちじゅうたんメーカーのみならず、日本のインテリア産業全体が、大きな変化に直面しています。これまで当たり前にあった仕組みや前提を見つめ直し、歴史をあたらしく更新していく。そんな過渡期に来ています。

希望も不安も、期待も焦りも、混沌と入り混じるこの環境の中で大切なのは、目まぐるしい変化に一喜一憂することではなく、必要以上に悲観的にも楽観的にもなることではなく、「自分たちはどうありたいか」を問い続けることではないでしょうか。

そしてその、「自分たちはどうありたいか」を、決して派手な方法でなくとも、世の中・社会に対して、しっかりと伝えていくこと。そうした「姿勢」や「精神性」、「想い」を感じられる会社・メーカー・商品に、これだけ「もの」も「こと」も飽和状態にある今、人々は価値を見出していくのだろうと思います。

 

自分たちの言葉で、直接伝えたい。

冷静に考えると、山形緞通は、ちょっと不思議な存在です。

山形県の山辺町という人口1万5千人の小さな町から、日本全国の著名建築・有名施設に、(今までもこれからも)じゅうたんを納めさせていただいていること。

歌舞伎座メインロビーより

JR東日本『TRAIN SUITE 四季島』より

奥山清行さん、隈研吾さん、佐藤可士和さんら、日本はもちろん世界でも最高峰のクリエイターのみなさまと、ものづくりを行なってきたこと。

MOMIJI designed by KEN OKUYAMA

KOKE designed by KENGO KUMA

TAIYO designed by KASHIWA SATO

客観的に「事実」だけを並べても、あらためての驚きがあります。そしてその上で、私たち自身がその「事実」に対してより自覚的になること。どんな経緯でそれらが実現したのか、なにがそれを可能にしているのか、その背景にある想いは何なのか。そうしたことを、しっかりと伝えていかなければならない時期に来ていると、強く感じます。

そしてその伝える過程を人任せにするのではなく、「自分たちの言葉」で直接、体温や手触りとともに、みなさまにお伝えしていく。その行為を通じて、自分たちの「姿勢」や「目線」を再確認し、「自分たちはどうありたいか」を問い続けることで、毎日の仕事、ものづくりに生かしていきたく思っています。

 

これから、よろしくお願いします。

最後に、『PUBLISHING(パプリッシング)』という言葉に込めた想いについて。

日本語に訳すと『出版』、「紙に印刷する」という意味の強い単語なのですが、英語では「出版する、刊行する、発表する、公開する」などの、「情報を『公』にしていく営み」全般を指すのだそうです。

私たちもこの『山形緞通 PUBLISHING』を通じて、山形緞通をめぐる様々な出来事、背景、想いといったものをみなさまにお届けし、そこから生まれるあたらしい何かを、有形無形問わず、コンテンツとして『PUBLISH』していければと思っています。

これからどうぞ、よろしくお願いいたします。

 

TEXT BY TAKASHI WATANABE