山形緞通 PUBLISHING | 山形緞通 | じゅうたん ラグ カーペットブランド

とびきりのじゅうたんを。(求人募集です)

 

山形緞通は、仲間を探しています。

じゅうたんブランド「山形緞通」を展開する、私たちオリエンタルカーペット株式会社は、あたらしいスタッフを募集します。今回は、東京オフィスの「企画営業職」の募集となります。

これからオリエンタルカーペットは、大切な変革期を迎えます。その変化の日々を進んでいくにあたって、未来の会社とものづくりの景色を、一緒につくっていく仲間を探しています。

ご興味をお持ちいただいた方は、ぜひ本募集要項をお読みください。長文となりますが、どうぞよろしくお願いいたします。

 

オリエンタルカーペットについて

まずはあらためて、自己紹介させてください。私たちオリエンタルカーペットは、東北・山形県のじゅうたんメーカーです。

人口1万5千人の小さな町、山形県の山辺町(やまのべまち)で創業し、1935年からじゅうたんの製作をはじめ、今年で84年目となります。

2013年からは、自社ブランド「山形緞通」を立ち上げ、展開しています。このページをご覧いただいた方の中には、山形緞通を通じて私たちのことを知ってくださったという方も、きっと多いかと思います。

 

地域再生のために創業

オリエンタルカーペットは元々、地域再生のためにスタートした会社です。創業地の山辺町は、江戸時代から明治時代にかけて、「山辺木綿」で知られる染織りの町でした。

しかし、昭和初期に、東北地方を襲った冷害による凶作や金融恐慌が発生。女性や子どもの身売りが社会問題になるなど、地域経済は疲弊します。

この惨状をなんとか打開したいと立ち上がったのが、創業者の渡辺順之助でした。町内で織物業を営む傍ら、知人から「中国に高級な絨毯(緞通)をつくる産業がある」という話がもちかけられます。

下段の左から2番目が、渡辺順之助

渡辺は「富裕層に向けた高級なじゅうたんづくりであれば、景気の波に左右されない安定した仕事になるのでは?」と考え、熟慮の末に創業を決意します。

1934年に前身となる「ニッポン絨毯製造所」を創設し、翌年5月には中国人技術者7名を北京から山形に招聘することに成功。2年余りをかけて、じゅうたん製作における基本技術を学びます。当時伝承された技術は、今も職人たちを通して、大切に受け継がれています。

中国人技術者との技術伝承の様子 (1936年頃)

この創業にあたる精神や想いは、渡辺自身が建築設計をした山形の本社社屋に、色濃く表れています。

当時の面影をそのまま残す社屋には、女性の働く場所を意識したクラシカルなピンクが全体に散りばめられており、光と清潔な空気を職場の中にとりこめるよう、多くの窓が設けられています。

そしてなにより、今も工房ではたらく職人のほとんどが女性であるという事実に、渡辺が創業時に願った「山形の女性に雇用の場を」という想いが紡がれ、体現されています。

 

社内一貫管理のものづくり

私たちのものづくりの特徴は、じゅうたん製作に関わる一切の工程、デザイン、糸づくり、染色、織り、仕上げ、アフターケア等を、社内一貫管理の下に行っていることです。

また、技術開発にも継続的に取り組み、1950年には「マーセライズ加工」(化学洗濯による艶出し加工)を実用化。最高品質のじゅうたんとして、高い評価を受けています。

こうした技術とものづくりの姿勢が認められ、これまで皇居新宮殿、京都迎賓館、アメリカ合衆国大使館、バチカン宮殿、歌舞伎座、帝国ホテル、ホテルオークラ、清水寺などの著名な官公庁や文化施設、宿泊施設等の建築にじゅうたんを納める機会に恵まれました。

歌舞伎座 (2013年)

機械織りが主流とされるじゅうたん産業において、すべての製作工程を日本の職人の手で行うこと。「手織り」と「手刺し」による、手仕事のじゅうたんづくりを続けていくこと。

これらのものづくりは、気づけば私たちが想像していた以上に、守り紡いでゆくべき日本の大切な技術、文化となっています。

 

経営危機から生まれたアイデア

建築施設へのじゅうたんづくりで事業を伸ばしてきた一方、平成初期(90年代前半)から、その成長に陰りが見えるようになってきました。

バブル崩壊、リーマンショックを経て、日本経済が長い不景気へと突入すると、事業の中核を担っていた大型の建築プロジェクトが少なくなっていきます。

また、全体予算の縮小により、低価格帯のじゅうたんがマーケットに求められるようになります。そうした環境の変化を受け、私たちの高品質志向のものづくりは、予算的な理由から断念されることが多くなりました。

2000年代の後半には、社員数が40名を切る規模になります。90年代前半には、東京と大阪に営業所があり、本社の山形を合わせて100名強が在籍していたことを考えると、この期間は会社にとっても非常につらく、厳しい時代でした。

そして、負の連鎖を断ち切れないでいる中で、東日本大震災が起きます。工房設備にも被害を受け、もうあとがないという危機的な状況で、5代目社長の渡辺博明はある決断をします。

それは、今までの建築向けのものづくり (B to B) とは異なる、人々の日常、ホームユースに向けた商品開発 (B to C) です。この決断が、「山形緞通」の誕生へと繋がっていきます。

 

山形緞通の誕生と変化

2013年、私たちは不退転の覚悟で「山形緞通」を立ち上げました。

パートナーにエイトブランディングデザインの西澤明洋さんを迎えて、ブランドのコンセプト設計、これまでの商品ラインナップと情報の大幅な整理、自社の特徴である染色と織りの技術を活かした新商品の開発、ロゴのリニューアルなど、あらゆる面を見つめ直します。

リブランディング、特にものづくりの「伝え方」の改善に取り組む過程で、工業デザイナーの奥山清行さんと10年前から製作していた「UMI」や「MOMIJI」、建築家の隈研吾さんによる「KOKE」などの商品の存在が、輝きを増しはじめます。

細やかなグラデーション表現を生かし、あたらしく開発された「現代ライン」の商品ラインナップと合わせて、これまでの歴史と伝統あるものづくりに、日本の自然をモチーフとした現代のデザインエッセンスが注がれるようになりました。

しもつき (現代ライン「景」シリーズ)

あけぼの (現代ライン「空」シリーズ)

また、ブランド立ち上げと並行しながら、東京での展示会にも積極的に出展。回数を重ねていくことで、インテリアマーケット内外のお客さまより山形緞通が徐々に認知され、商品販路やメディア露出が増える好循環が生まれます。

この時期、山形緞通のブランド立ち上げと同様に重要だったのが、経営体質の改善でした。これまでのように漠然と売上規模を追うのではなく、限界利益率を重視した、骨太な経営体質を目標とし、経営体制の改善へ取り組みます。

営業部門のスタッフは単に仕事を受注するだけではなく、利益率を念頭にした営業活動をする。工房では、職人一人ひとりの生産付加価値をどうやって高めていくかを大切にものづくりへ向き合う。

経営、ものづくり、ブランド展開。これらの会社の根幹を成す要素を見直し、時間をかけながら刷新と改善へ取り組んだこの7年間は、オリエンタルカーペットという会社にとって、第二創業期であったと言えるかもしれません。

山形緞通のスタート前には40名を切っていた社員数は今、62名となり、毎年若い職人たちが仲間に加わっています。

 

これからの山形緞通とものづくり

山形緞通がスタートして、7年。多くの方々のご協力とご尽力で、様々な場所、場面で評価をいただくようになりました。

また、海外からの問い合わせも徐々に増え、ヨーロッパの展示会へ参加する機会にも恵まれています。会社としての経営も再び軌道に乗り、少しずつではありますが、未来への投資もできるようになりました。

その上で、これから変化していかなければならないことが、まだまだ山積みです。たとえば、デザイナー小林幹也さんと製作した最新作「TOCHI」と「KOU」では、住空間と暮らしへの調和を強く意識しています。

山形緞通というブランドが、まずは固有の存在として認知されるようになった今。

ここであらためて原点回帰し、人々の日常、毎日の暮らしに特別な時間と風景を提供できるよう、人々の「日常性の道具」として永い時間を共に歩んでゆけるように、私たち自身の感性と技術を「深化」させなければなりません。

社会環境が目まぐるしく変化し、ベテラン職人たちの世代交代も迫っている中、今後の3年間が、私たちにとって非常に重要な時間になります。

山形の地から、最高品質のじゅうたんづくりを続けていくこと。人々の日常に、特別な時間と風景、「足もとからのおもてなし」を届けること。この理念を胸に秘め、事業とものづくりを進めていくにあたって、まだまだ課題がいっぱいです。

今回の募集は、これらの課題を一つひとつ乗り越え、これから迎える変化の3年間を共に楽しみ、共に未来をつくっていくチームづくりの第1歩です。

今後、数回のタイミングに分けて、以下の内容の募集を予定しています。

①.東京オフィスの企画営業スタッフ
②.山形本社の工房スタッフ
③.海外事業の担当スタッフ

 

①.東京オフィスの企画営業スタッフ

山形緞通のものづくりを社会に届け、その価値を提供していくにあたって、まだまだ伝える力や企画力、実行力が不足しています。

これからの時代、販売店や取扱店さまに依存するのではなく、「自分たちで作って、自分たちで伝える」「マーケットを食い合うのではなく、自分たちで生み出す」ことが、さらに重要になってきます。

第二次世界大戦後、葛の根で織ったじゅうたん

改装した「リーガロイヤルホテル」メインロビー (2019年)

現在、2020年内を目標に、東京オフィスのリニューアルを予定しています。スタッフが働くオフィスでありつつ、お客さまが山形緞通の商品と世界観を体験でき、ものづくりのストーリーや歴史に触れながら、様々な相談や商談が出来るようなスペースにしたいと考えています。

今後は、お客さまと直接ミュニケーションできるこのオフィス兼ショールームが、自分たちの営業拠点やメディアとして、大きな意味や機能を持っていきます。

こうしたプロジェクトを含め、山形緞通のあたらしい伝え方、お客さまとの関係性の育み方を考え、実行していく仲間を探しています。

単純な営業業務ではなく、広報視点やカスタマーリレーション視点で、「ものづくり」と「ことづくり」を楽しめる人が向いているかもしれません。

 

②.山形本社の工房スタッフ

山形本社の工房で、山形緞通、オリエンタルカーペットの「技術」を紡ぎ、発展させていく仲間を探しています。

ここでいう「技術」とは、単純な技法の継承を指すのではなく、「クリエイション」視点でのものづくりの開発、発展という意味です。

ベテランの職人たちが高齢となり、世代交代が迫る中、今がじゅうたんづくりのプロフェッショナルから学べるラストチャンス。これまでのものづくりの歴史と技術を継承し、未来に向けて開発、発展させていかなければなりません。

山形緞通のクリエイションを支える技術は、私たちの心臓です。ものづくりの感性を支え、寄り添い、実現させるクラフトマンシップ。技術と共に、この精神性を育める仲間が必要です。

ものづくりに興味がある以上に、人間のクリエイション全般に興味がある、社会への関心を持っているなど、ものをつくる行為を複合的に捉えて、楽しめる人が向いていると思います。

 

③.海外事業の担当スタッフ

海外からの問い合わせが徐々に増える中、2017年からドイツ・フランクフルトの「ハイムテキスタイル」に出展、2020年の1月には、フランス・パリの「メゾン・エ・オブジェ」に出展します。

少しずつ海外からの注文も増えてきていますが、まだまだ「点」の状態。今後の海外戦略全体を設計し、事業として成立するよう、中長期的に成長させていく必要があります。

海外視察を重ねる過程で、山形緞通の商品はどのマーケットにおいても特殊であり、独特の商品特性を持つことが分かりました。

また、海外においても国内同様に高価格帯の商品となるため、自分たちの独自性を正しく評価してくれる適切なマーケット、場所、人に対して、ものづくりの歴史やストーリーを丁寧に届けることが大切です。

実務としての貿易業務に加えて、これらの海外事業の全体設計とマーケットのデザインを、マネジメント視点で企画し、実行していく仲間を探しています。

 

日常に、足もとからのおもてなしを。

ここまでご覧いただき、ありがとうございます。未来に向けて、課題が山積みの私たちですが、自分たちのものづくりを信じて、一つひとつ乗り越えていきます。

山形の地から、世界基準のじゅうたんづくりを続けていく。人々の日常に、特別な時間と風景、「足元からのおもてなし」を届けていく。

今回の募集は「①.東京オフィスの企画営業スタッフ」となりますが、この理念に共感いただいた方、募集要項を読んで興味を持たれた方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

みなさんにお会いできることを、楽しみにしています。
どうぞよろしくお願いいたします。

 

<募集概要と選考プロセスについて>

オリエンタルカーペット株式会社
https://yamagatadantsu.co.jp/

募集職種
企画営業スタッフ

雇用形態
(1) 正社員

給与
280,000 円 ~
※ 経験・能力を考慮の上、要相談
※ 試用期間3ヶ月あり

待遇・福利厚生
各種社会保険完備、通勤交通費支給、有給休暇、退職金制度有り(2年以上)

勤務地
東京都中央区新川1-15-11 小田中ビル 東京支店

勤務時間
9:00 ~ 17:30 (休憩時間60分、1年単位の変形労働時間制)

休日休暇
年間カレンダーにより104日 (日祝日、第2・4土曜日、指定土曜日、年末年始休暇、夏季休暇)

応募資格
本募集要項をお読みいただき、応募意欲を持たれた方

募集期間
2020/1/1 ~ 2020/2/29

採用予定人数
1名 ~ 2名

選考プロセス
まずは、下記メールアドレスに件名を「求人応募」とした上、自己紹介(文量や形態は問いません)と履歴書をお送りください。採用担当より、次の選考についてご案内いたします。

info@yamagatadantsu.co.jp

 

TEXT BY: TAKASHI WATANABE / 渡邊貴志