会社概要
1935年、山形県の小さな町、
山辺町で生まれた山形緞通は、
日本の生活様式、風土、感性に根ざした、
じゅうたんを創り続けて参りました。
人々の暮らしを受けとめ、
永い時間を共に重ねてゆく、
上質で丈夫な、素直なじゅうたん。
それは、歳月の堆積によって、
風合いと肌触りを艶やかに増す、
日用の美品です。
世界に誇れる最高品質のじゅうたんを、
山辺の地の手仕事によって創り続け、
地域社会と文化の発展に寄与する。
皆様の暮らしを足もとから支え、
毎日の喜びを紡いでゆく。
これが、私たちの経営理念です。
緞通（だんつう）とは
緞通は、ペルシャ絨毯と共に、古来より続く世界最高級のじゅうたんの名称です。前者が比較的薄く繊細に作られているのに対して、緞通は重厚な風合いと肌触りが特徴です。そのルーツは中国にあり、中国語の「毯子」（たんつ）を、日本では「緞通」と当て字し、名称として定着しました。
山形緞通は昭和10年、1935年に北京より緞通技術者7名を招き、技術の習得を行いました。以来、約90年間に渡って、素足の生活様式に合わせた日本のじゅうたんを独自に研究、製作し続けてきました。現在は、古来の製法を大切に受け継ぐ「手織緞通」と、現代社会に適した形で近代化させた「手刺緞通」の2種類を生産しています。
しっとりとした厚みがあり、ふくよかで、包み込まれるような、日本のじゅうたん。素肌で触れたとき、とびきりの気持ちよさを人々の暮らしにご提供すべく、日々ものづくりに励んでいます。
足もとからのおもてなし。
当社は昭和10年（1935年）、疲弊した地域の再生・振興策として北京より７名の緞通織りの匠を招聘し、この山辺町で緞通製作を始めました。
明治時代以降、染め、織物が盛んであった土地の風土、優れた資質を備えていた職人たちの懸命な努力によって、国内初となる中国緞通の技術導入に成功。以来、日本人の繊細な手仕事と美意識に、技術の研磨を重ね、「山形緞通」が誕生致しました。
織りなされた製品は、人々の暮らしと生活の場で、足もとの喜びを支える調度品としてご愛用頂き、また、国内外の著名建築施設に納入され、その空間で生まれた歴史の数々に立ち会って参りました。
今まさに混沌とした時代にある中、じゅうたんを通じて “足もとからのおもてなし” をご提供し、皆さまの暮らしに寄り添い、心の豊かさをお届け出来る企業を目指して、日々ものづくりに励んで参ります。
オリエンタルカーペット株式会社
代表取締役社長 渡辺博明
