コラム

沢山の窓 、薄い桃色。

今から約400年前、戦国大名・最上義光の四 男、山野辺義忠によって統治された山野辺城 の城跡。

四方を山々に囲まれた見晴らしの良い高台に、当社の工房は在ります。創業者・ 渡辺順之助が自ら図面を引き設計した、1940 年代の木造社屋です。

 

工房を訪れたお客様に よく驚かれるのが、建物に配された沢山の窓。

当時、地域の木綿織や染色業が厳しい労働環境を強いられていた中 、新事業となるじゅうたん製造では、つくり手とその職場に清潔な空気と光を循環させたいという創業者の想いが表れています。

また 、外 壁に所々散りばめられた薄 い桃色の塗装には、この工房を女性が安心して働ける職場にしたいという願いが 込 められています。

 

社屋の建設から約80年の歳月を経過した今も、窓は四季折々の風と光を取り込み、 塗り継がれる優しい薄桃色が私たちを見守っています。

※ イラストは、創業者による社屋設計スケッチです。

2024.01.05

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