コラム

マーセライズ加工

マーセライズとは元々、綿糸を絹のような光沢糸に変化させる加工方法で、シルケット加工と呼ばれます。

山形緞通では、1950年にウール素材のじゅうたんに適したマーセライズ加工法を開発。良質なウールのじゅうたんを長い間使い込む中で生まれる艶やかな光沢、柔らかな肌触り、くすんだ独特な風合いを新品時から付与することに成功しました。

織り上がったじゅうたんを水槽につけ、何度も表面をブラシ式洗浄機で磨き繰り返す工程は、じゅうたんをタイムマシンに載せてテストするような過酷な作業です。素材・織り・染色の3点が上質であることによって、はじめて成立します。

今も手織緞通には、このマーセライズ加工を1点ずつ施しています。たくさんの生活を魅了してきた柔らかな気持ちよさを、ぜひご体験いただけますと嬉しいです。

2023.12.18

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