コラム

Rya Rug

1964年7月24号の「週刊朝日」、剣持勇氏が連載していたコラム「リビング・コーナー」で、当時私たちが製作していた「Rya Rug」が紹介されています。

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リビング・コーナー
剣持勇

床にじかにすわることになれている私たちにとって、敷物は部屋の効用を増大させる。一般に敷物は、部屋一杯に敷きつめるか、部分敷き(中心部など必要な個所へ重点的に敷く)にするかのどちらかである。

部分敷きなら、敷きつめの場合と同じ費用で品質のよりよい個性的なものを用いることができる。たとえば、このライア・ラグはその適例。数色交ぜ織の、しかも毛脚の長さが五センチもあり、純毛手織なので感触は目にもはだにも豊かでこころよい。

山形市外のオリエンタル・カーペット社がスウェーデンの繊維デザイナー、エバ・ガデリュウス女史の指導によって国産化したものだが、三十三平方二千五百円というのは、品質からいって安価だと思う。

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記事引用:週刊朝日 第69巻 31号(1964年7月24号)
出版:朝日新聞社

写真:1971年、工房を訪れた剣持勇氏。

2024.02.21

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